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東日本大震災10年、台湾の支援に感謝(トップニュース)/台湾


ニュース 社会 作成日:2021年3月12日_記事番号:T00095037

東日本大震災10年、台湾の支援に感謝(トップニュース)/台湾

 東日本大震災から10年を迎えた11日、日本の対台湾窓口機関、日本台湾交流協会が開催した追悼感恩会で泉裕泰台北事務所代表は、台湾からの震災当時の多大な支援に対する感謝を改めて伝えた。一方、蔡英文総統は日本語でツイッター上に、10年の間に日台でさまざまな困難を乗り越え、絆が強まっているとした上で、新型コロナウイルスが早く収束し、日本と自由に行き来できるよう祈っているとメッセージを掲載した。12日付自由時報などが報じた。

/date/2021/03/12/00izumi_2.jpg泉代表は、震災10年の記念展示を通じ、台湾の皆さんとともに、被災地の過去、現在、未来を見守りたいと語った(日本台湾交流協会FBより)

 泉代表はあいさつの中で、震災の日からきょうまで、台湾の皆さんが日本を支持し、励ましてくれたと指摘し、台湾という友人がずっと寄り添ってくれたことを再認識したと述べた。今年を「日台友情の年」として、1月23日に台北101ビル(台北市信義区)に日台友情のメッセージを点灯したほか、3月10日より華山1914文化創意産業園区(華山1914クリエーティブパーク、中正区)で震災10年の記念展示を開催していると説明。被災地の住民の苦しみは終わっておらず、台湾の皆さんと心を一つにして被災地の復興を祈りたいと語り掛けた。

 日本台湾交流協会が台北事務所で開催した追悼感恩会には、泉代表のほか、台湾日本関係協会の邱義仁会長、台湾日本人会の木原武志理事長らが出席し、地震が発生した午後1時46分(日本時間午後2時46分)に1分間の黙とうを捧げた。

 邱会長は、震災から10年の間、日本人が機会があるたびに当時の支援に対する感謝を示してくれたことで、台湾は日本の友人だと感じられ、非常にうれしいと述べた。

 東日本大震災の発生後、台湾からの義援金は250億円を超えた。

「今後10年も助け合い」

 蔡総統は同日、日本の現代美術家、奈良美智(なら・よしとも)さんの個展「奈良美智特展」(台北芸術大学関渡美術館=台北市北投区で12日~6月20日開催)の開幕式のあいさつで、東日本大震災は日本にも台湾にも衝撃を与えたが、震災の痛みを忘れず友情の証とし、助け合い続けることが大切だと語った。また、新型コロナウイルスが早く収束し、東京五輪が無事に開催されるよう願っていると述べた。

/date/2021/03/12/00topcai_2.jpg蔡総統は、奈良美智さんの作品の中でも特に、台湾のために創作した「Hazy Humid Day」に感動したと述べ、感謝の意を示した(総統府リリースより)

 頼清徳副総統は日本語でツイッターに、かつて震災を経験した台湾人として、東日本大震災は自分のことのように感じたとした上で、「皆さんは孤独ではない、私たちがずっとそばにいる」と投稿した。

/date/2021/03/12/00top2_2.jpg蔡総統と頼副総統のツイッターには、日本から多くのお礼のコメントが届いた(日本台湾交流協会FBより)

 泉代表は日本台湾交流協会のフェイスブック(FB)ページ上で、蔡総統、頼副総統、市民の温かい言葉に感謝を示し、今後10年も手を取り合って助け合い、日台の友情を温めていこうと呼び掛けた。