ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

ドイツ銀、亜太電信向け債権を出資転換か


ニュース 電子 作成日:2008年8月13日_記事番号:T00009510

ドイツ銀、亜太電信向け債権を出資転換か


 ドイツ銀行が亜太電信(アジア・パシフィック・ブロードバンド・テレコム)への48億台湾元(約168億5,000万円)の融資を出資転換することで、同社に経営参加するとの見方が出ている。亜太電信は将来的に新光集団、KDDI、ドイツ銀行による三つ巴の経営体制となる可能性が出てきた。13日付経済日報が伝えた。

 ドイツ銀は亜太電信に対し68億元の融資枠を設定し、このうち48億元が融資されている。しかし、亜太電信側は年利13%に達する融資条件が不合理だとして、利払いを拒否し、訴訟に発展している。ドイツ銀は裁判で不利な立場に立たされており、債権の出資転換を視野に検討を開始したもようだ。

 亜太電信は13日に取締役会を開き、減資後の増資に関する協議を行う。同社は既に資本金を当初の656億8,000万元から328億4,000万元に縮小しているが、同社に出資意向を示している投資者がさらに200億元前後の減資と30億~70億元の増資を望んでいるとされる。通信業者の資本金規制緩和で、亜太電信は資本金が最低270億元あれば事業を維持できる。同社は9月5日に株主総会を予定している。