ニュース 自動車・二輪車 作成日:2021年3月19日_記事番号:T00095153
鴻海精密工業と自動車大手、裕隆集団の合弁会社で電気自動車(EV)のODM(相手先ブランドによる設計・生産)を手掛ける鴻華先進科技(フォックストロン・ビークル・テクノロジーズ)は18日、総合モーターメーカー最大手の日本電産と、提携覚書(MOU)を交わしたと発表した。EVの心臓部である駆動モーターシステムで業界をリードする日本電産との提携により、フォックストロンはEVのオープンプラットフォーム、MIH聯盟の商品開発を加速し、第4四半期に成果を公表する予定だ。鴻海はこれまでに、MIH聯盟を通じて開発する初のEV3車種を第4四半期に発表する予定と説明していた。19日付経済日報が報じた。
日本電産の広報担当者は19日、ワイズニュースの取材に対し、提携について大きな期待をしているとした上で、内容詳細についてはノーコメントと回答した。
日本電産はEV用のトラクションモーター、ギヤボックス、インバーターを合わせたトラクションモーターシステム「E-Axle(イーアクスル)」の開発・製造・販売を手掛けており、世界累計販売台数が10万台に達したと今年1月下旬に発表していた。2030年までにEV用トラクションモーター市場で世界シェア40~45%の獲得を目指している。
フォックストロンの李秉彦・総経理は、日本電産が強みを持つトラクションモーターシステムは、今後のEV発展の鍵となると指摘。フォックストロンはMIH聯盟を発表した昨年第4四半期から、日本電産と提携について協議してきたと説明した。覚書の締結後、提携の深化と加速を図り、今年第4四半期に成果を公表すると述べた。
フォックストロンは、乗用車と商用車の両方で、日本電産と提携の計画がある。MIH聯盟を通じて開発するEV3車種について鴻海の劉揚偉・董事長は今年2月時点で、第4四半期に発表する予定で、うち2車種は乗用車、1車種はバスと述べていた。
鴻海は、25~27年のEVの世界市場予測3,000万台のうち、シェア10%以上の獲得を目標としている。
MIHの初会合、25日開催
フォックストロンによると、日本電産の早舩一弥・常務執行役員は、今回の提携は刺激に満ちた挑戦で、両社は毎日緊密に協議していると説明した上で、フォックストロンが世界一の車両プラットフォームの提供者になれるよう協力したいと語った。日本電産は、25日開催のMIH聯盟の参加企業による初の会合にオンラインで参加する。
鴻海は先日、MIH聯盟の加入企業は1,065社まで増えたと説明していた。うちグローバル企業が3割を占める。
EV用動力システム分野では、家電・機械大手の東元電機(TECO)がMIH聯盟に加盟している。TECOは18年より、台湾の電動バスメーカー向けに、出力250キロワット(kW)レベルのEV用永久磁石モーターを供給している。
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