ニュース 社会 作成日:2021年3月19日_記事番号:T00095170
新型コロナウイルス感染症対策を講じ、台湾とパラオ間の団体旅行で入境後の外出制限「居家検疫」を不要とする「トラベルバブル」が始動し、4月1日にパラオに向けて第1弾ツアーが出発する見通しとなる中、旅行者が台湾へ戻った後の具体的な感染拡大防止策や新たな旅行保険の発売、ツアー企画などについて詰めの作業が急ピッチで進められているようだ。
中央流行疫情指揮中心(中央流行疫情指揮センター)の発表によると、ツアーに参加し、パラオから帰台した旅行者に対しては、毎日の行動や接触者を記録するなど内容を強化した「自主健康管理」措置(手洗い、外出時のマスク着用、公共の場所への出入り自粛など)を5日間、通常の自主健康管理措置を7日間実施することが義務付けられる。
外出が禁じられる「居家検疫」は不要なため、出勤などに影響はないとされるが、飲食店や百貨店での接客業は、人が多い場所で勤務するため、懸念の声が上がっている。これに対し疫情指揮センターは、内勤への一時的な配置換えで対応することができると説明した。
また、パラオで新型コロナウイルス感染が確認された場合に台湾に戻るための専用機の手配などの補償内容を含む新たな旅行保険の発売が、第1弾のツアーの出発に間に合うかどうかが注目を集めている。金融監督管理委員会(金管会)の黄天牧・主任委員は、先に保険を発売し、後から保険局で審査することが可能で、3月25日ごろには新たな旅行保険に加入できるようになると説明した。保険料は4泊5日で2,500~3,000台湾元(約9,600~1万1,000円)程度となる見込みだ。
団体ツアーの催行会社は交通部が近く発表する見通しだが、旅行会社は既に企画を進めている。木曜日出発の3泊4日ツアーと日曜日出発の4泊5日ツアーの2種類が発売される見通しで、料金は6万~9万元となるようだ。海外旅行の現地オプショナルツアー予約サイト「KKday(ケイケイディ)」は、6万元台に価格を抑えたツアーや、約20万元で新型コロナウイルス検査などの防疫対策を含んだ豪華ツアーが発売されると予測した。
多くの市民が待ち望んだ海外旅行の再開がすぐそこまで迫っている。
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