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保険資金による中国有価証券投資、金管会が開放を検討


ニュース 金融 作成日:2008年8月14日_記事番号:T00009527

保険資金による中国有価証券投資、金管会が開放を検討

 
 行政院金融監督管理委員会(金管会)が、8兆台湾元(約29兆円)を超える保険資金の、中国有価証券への投資開放を検討している。現在関連業者から意見を聴取している最中で、QFII(適格外国機関投資家)として中国の証券、債券および関連商品に投資するのかや、投資に条件が設けられるかどうかに注目が集まる。14日付工商時報が報じた。

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 金管会が現在最も優先的に取り組んでいるのは、中国側と金融監督体制に関する覚書(MOU)を交わす必要のある、銀行および証券業者の中国での支店設置問題だ。金管会ではこの問題について、中台協議の窓口である海峡交流基金会(海基会)と海峡両岸関係協会(海協会)での専門的な協議に入りたい考えで、ここで中国資本による台湾での拠点設置や域内銀行への出資、保険資金の中国投資も扱うのかどうかを検討しているとみられる。

 保険業界では、この件について開放を楽観視しているが、「できるだけ早く開放して、株価が低いうちに市場に参加できるようにしてほしい」との希望を語っている。中国株ファンドや上場投資信託(ETF)など比較的リスクの小さい項目から段階的に開放するという観測も出ている。