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中国資本のTVBS間接出資、問題が表面化


ニュース 商業・サービス 作成日:2008年8月14日_記事番号:T00009529

中国資本のTVBS間接出資、問題が表面化

 
 中国メディアの報道によると、香港のテレビ局TVBを傘下に持つメディア大手邵氏兄弟(ショウ・ブラザーズ)の株式75%が、創業者の邵逸夫(ランラン・ショウ)主席一族から中国の不動産実業家の楊国強氏に譲渡されることがほぼ固まり、今月中に正式契約の運びとなった。株式譲渡に伴い、TVBが間接的に全額出資する台湾のケーブルテレビ局大手TVBSは中国資本の傘下に入ることになり、論議を呼びそうだ。

 楊国強氏はTVBの経営権獲得に強い意欲を見せ、提示金額を125億香港ドル(約1,750億円)に増額。邵氏は株式譲渡代金の分割払いに同意し、交渉がほぼまとまったという。

 楊国強氏が経営する広東省の不動産大手碧桂園控股(カントリーガーデン)は香港登記企業であるため、両岸人民関係条例の制約は受けない。

 ただ、14日付工商時報によると、行政院大陸委員会の張良任副主任委員は「詳細な株主構成がまだはっきりしないが、株式譲渡計画がさらに明確になった時点で協議することになる」との見方を示した。TVBSは資本関係に変更がある場合、監督官庁への届け出が必要となる。