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シンプルマート、トモズ複合店を今年100店へ(トップニュース)/台湾


ニュース 商業・サービス 作成日:2021年4月1日_記事番号:T00095360

シンプルマート、トモズ複合店を今年100店へ(トップニュース)/台湾

 三商家購(シンプルマート・リテール)の邱光隆・総経理は、傘下のスーパーマーケット、美廉社(シンプルマート)がドラッグストアのTomod’s(トモズ、中国語名・特美事)との複合店「美特店」を4月に一挙に約20店出店すると明らかにした。反応が良ければ、年内に100店まで拡大する。トモズとのコラボで若い女性を取り込み、来店客数10~15%増を見込む。1日付工商時報などが報じた。

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 複合店は、当初シンプルマートの既存店舗を改装する計画で、来店客が多く、交通の便が良い、売り場面積が広い店舗から始める。

 シンプルマートの客層は35~45歳で男女比が半々。トモズの主な客層は20~40代で、女性が8割を占めるため、客層の拡大が期待できる。

 複合店で取り扱う商品構成は、シンプルマート7割、トモズ3割。シンプルマートは台湾の商品が多く、トモズの日本など海外の商品が加われば、同業との差別化につながる。また、シンプルマートの平均客単価は120台湾元(約470円)で、トモズは300元のため、平均客単価の向上を狙う。

 邱総経理は、家庭の生活必需品の買い物のついでに、健康食品やスキンケア用品、美容フェイスマスクなど、個人のニーズも満たすと説明した。

 また邱総経理は、高齢化や、新型コロナウイルス感染症の世界的流行による生活様式の変化に伴い、家から近い店舗が有利だと指摘した。

23年1300店を後押し

 シンプルマートは台湾に約800店あり、2023年に1,300店を目指している。トモズは台湾で12年より出店を開始し、同社サイトによると、現在24店を展開している。

 トモズ(本社・東京都文京区)は住友商事の100%出資。

 シンプルマートを展開する三商家購は18年に住友商事から22%の出資を受けた。昨年の連結売上高は前年比9.25%増の132億2,300万元で過去最高だった。純利益は前年の4.3倍の1億8,200万元で、過去最高だった。

【表】