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歌林、子会社2社で不渡り


ニュース 家電 作成日:2008年8月14日_記事番号:T00009540

歌林、子会社2社で不渡り


 歌林(コリン)は13日、子会社の燁林科技および新林科技で相次いで不渡りが発生したと発表した。2社は、いずれも液晶テレビ用部品を米シンタックス・ブリリアン(SBC)に供給している。SBC経営破たんは、歌林のサプライチェーン全体の資金繰りに影響を及ぼしているようだ。14日付経済日報が報じた。

 歌林の発表によると、燁林科技が不渡りを出したのは、飛宏科技への支払いに対する1,000万台湾元(約3,600万円)の手形で、新林科技は永欣租賃のリース料に振り出した手形など、合計約743万元の不渡りとなった。

 歌林の李敦仁総経理は、「歌林は自社のことで手がいっぱいで子会社に支援の手を差し伸べる余裕はない」と語り、「苦境を乗り切るには債権銀行の協力を得る以外にない」との考えを示した。

 歌林は先月31日に5,000万元の不渡りを出した。今月8日に2回目となる債権行との協議を行い、台湾銀行、土地銀行などから成る銀行団は、KPMG台湾(安侯建業会計師事務所)の会計士を1カ月間同社に送り込むことを決めた。なお、次回の協議までは、歌林は一部の銀行への融資で返済期日を迎えても、一時的に返済を猶予されることになっている。