ニュース 電子 作成日:2021年4月13日_記事番号:T00095520
業界関係者によると、サムスン電子は、ファウンドリー大手、聯華電子(UMC)に対し、相補性金属酸化膜半導体(CMOS)イメージセンサー(CIS)などの生産を委託するもようだ。サムスンが台湾のファウンドリーと提携するのは初めて。サムスンが15億米ドル以上を投じて生産設備400台を購入し、UMCの南部科学園区(南科)P6工場に搬入する。2023年に量産を開始し、当初は28ナノメートル製造プロセスで、月産能力2万7,000枚を目指す。13日付経済日報などが報じた。
UMCの新竹科学園区(竹科)工場。サムスンはUMCの28ナノプロセスの優位性に目を付けたようだ(YSN)
UMCは12日、顧客についてはコメントしないとした。
観測によると、UMCはサムスン向けにCMOSイメージセンサーのほか、有機EL(OLED)、発光ダイオード(LED)ドライバICを生産する。
サムスンが購入する設備は▽薄膜形成装置▽エッチング装置▽イエロー蛍光灯▽拡散装置──など。当初は28ナノプロセスで、将来22ナノプロセスに移行する可能性がある。業界関係者は、サムスンの設備購入費用は、UMCの今年の設備投資15億米ドルを超えると予測した。
業界関係者によると、サムスンは昨年より自社の成熟プロセスの生産能力不足を懸念し、長期的な生産の委託先を探していた。UMCへの生産委託により、サムスンは生産能力を確保でき、UMCは受注の心配なく、生産能力を増強できる。
5Gスマホ向け需要
業界関係者は、スマートフォンの第5世代移動通信(5G)対応やマルチレンズ化に伴い、CMOSイメージセンサーやドライバICの需要が高まっていると指摘した。
業界関係者によると、CMOSイメージセンサーは昨年第4四半期から供給が逼迫(ひっぱく)し始め、今年第1四半期には値上げの観測が出ていた。スマホのほか、自動車への先進運転支援システム(ADAS)採用や、スマート工場などモノのインターネット(IoT)拡大も、CMOSイメージセンサー需要増の理由だ。
ドライバICは、新型コロナウイルス感染症の世界的流行によるテレワーク(リモートワーク、在宅勤務)や巣ごもり消費で、▽ノートパソコン▽テレビ▽家電▽車載インフォテインメント(情報・娯楽)システム(IVI)▽ゲーム機──向けに供給が逼迫している。
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