ニュース 電子 作成日:2021年4月20日_記事番号:T00095652
20日付経済日報によると、電子機器受託生産サービス(EMS)最大手、鴻海精密工業は、旺宏電子(マクロニクス・インターナショナル、MXIC)が6月末までに売却予定の新竹科学園区(竹科)の半導体6インチウエハー工場を視察したようだ。売却額は数十億台湾元(1元=約3.85円)以上になるとみられる。同工場は月産能力2万枚で、車載用半導体などを生産している。鴻海は近年、電気自動車(EV)事業を強化していることから、業界関係者は、EV向け半導体の自社生産拠点になると予想した。
鴻海の劉揚偉・董事長は20日、傘下の事業単位がマクロニクスと接触したことを認め、6インチ工場に興味があると述べた。
業界関係者は、鴻海がマクロニクスの6インチ工場に目を付けたのは、EVに使用する絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(IGBT)など車載用半導体を生産しているためと分析した。また、8インチ工場は需要が強く、取得が難しいためと推測した。
鴻海は昨年、マレーシアの8インチウエハー工場の競争入札に応札している。
マクロニクスの6インチ工場は、ファウンドリー大手の聯華電子(UMC)や世界先進積体電路(VIS)なども買収意欲を示しているとされる。
MIH聯盟に参加も
鴻海が主導するEVのオープンプラットフォーム、MIH聯盟に、マクロニクスが加わる可能性もある。
マクロニクスは、車載用NOR型フラッシュメモリーで、インフィニオン・テクノロジーズに次ぐ、世界2位。10年以上前に車載用に参入し、豊富な特許を擁している。同社の車載用NOR型フラッシュメモリーは、車載用半導体の信頼性試験の規格「AEC-Q100」や、自動車産業向けの品質マネジメントシステム(QMS)技術仕様「ISO/TS 16949」の認証を取得しており、大手自動車メーカーに採用されている。
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