中央流行疫情指揮中心（中央流行疫情指揮センター）は21日、▽ビジネス▽就業▽留学▽医療機関の受診──を理由とする海外への出境者を対象にした自費での新型コロナウイルス感染症ワクチン接種人数の上限を１万人へと、従来の5,000人から拡大した。22日付自由時報などが報じた。
新北市板橋区の亜東紀念医院（ファーイースタン・メモリアル・ホスピタル）では21日午前、新型コロナウイルス感染症ワクチンの接種を待つ行列ができた（21日＝中央社）
指揮センター指揮官の陳時中・衛生福利部（衛福部）長は、24日までの予約分が5,000人に達したためと説明した。対象者の条件は変更しないと述べた。
自費での接種は21日から台湾全土31軒の病院で始まった。初日に台湾大学医学院附設医院（台大医院）で102人、馬偕紀念医院で160人が接種した。
公費接種、対象拡大
公費での新型コロナウイルス感染症ワクチン接種対象はあす23日より、優先順位５位の警察官・憲兵や、６位の社会福祉・介護施設の従事者、被介護者に拡大する。対象者は約25万人増える。
公費による接種対象者の優先順位は上位から、▽医療関係者、▽中央・地方政府の防疫担当者、▽高リスク業務従事者、▽特殊事情による出境者、▽警察官・憲兵、▽社会福祉・介護施設の従事者、被介護者、▽軍人、軍事組織・国家安全組織の職員、▽65歳以上の高齢者、▽19～64歳でハイリスク疾病・難病患者、重大疾病者──。
