ニュース 電子 作成日:2021年4月23日_記事番号:T00095722
ファウンドリー最大手、台湾積体電路製造(TSMC)は22日、成熟プロセスの生産ライン敷設のため28億8,700万米ドルを投じることを臨時董事会で決定した。TSMCは、中国江蘇省の南京12インチウエハー工場で、28ナノメートル製造プロセスの生産能力を増強し、世界の顧客の需要に応えると説明した。供給が不足している車載用半導体などを生産する。2022年下半期に量産を開始し、23年半ばに月産能力が4万枚増える予定だ。23日付工商時報などが報じた。
先進プロセス開発に注力するTSMCにとって、成熟プロセスへの大規模投資は近年では異例だ。
TSMCは、車載用半導体やテレワーク(リモートワーク、在宅勤務)関連の半導体が世界で不足しており、需要に応えるためと説明した。
南京工場に空きスペース
TSMCは、南京工場は既存スペースがあり、最も早く生産ラインを敷設できるためで、台湾の水不足問題は無関係と説明した。台湾の工場は空きがない状態だ。
TSMCのサプライヤーによると、南京工場の28ナノ設備は、大部分を台湾から搬入する。多くのIC設計会社が28ナノ生産能力を強く要望したため、TSMCは一気に4万枚の増強を決めたと指摘した。
南京工場は、18年末に量産を開始した。現在、主に16ナノプロセスを使用しており、月産能力は2万枚。19年に黒字転換し、20年純利益は122億500万台湾元(約470億円)と、2年連続で100億元以上の黒字だった。
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