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作成日:2008年8月15日_記事番号:T00009575
LGD、瑞軒との液晶TV合弁を表明
15日付経済日報によると、韓国LGディスプレイ(LGD)が、中国蘇州でフラットテレビ大手の瑞軒科技(アムトラン・テクノロジー)との合弁による液晶テレビ工場設立に、800億韓国ウォン(約84億3,000万円)を投資することを表明した。出資比率は、LGD51%、瑞軒49%となる。新工場設立により、30インチ以下または500米ドル以下の低価格製品を、北米、中国市場に投入していく。
今回の提携により、瑞軒と取引関係のある聯発科技(メディアテック)、鴻海精密工業、群創光電(イノルックス・ディスプレイ)などの域内メーカーと、LGグループとの関係が深まる可能性がある。
IC設計最大手の聯発科は瑞軒の主要株主で、瑞軒が生産している米ビジオ(VIZIO)の液晶テレビには聯発科のチップが大量に使われている。聯発科はサムスン電子やソニーなどのサプライチェーンに参入しているが、瑞軒とLGの関係強化によって、LGのサプライチェーンへの参入も期待できる。
また、鴻海は米ビジオの第3の株主で、傘下の液晶パネルメーカーである群創もLGから液晶モニターの組み立てを受注している。鴻海集団はLGグループのフラットディスプレイの受託生産の受注拡大が期待できる。