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《新型肺炎》中華航空の貨物機パイロット9人感染、1千人全面検査へ(トップニュース)/台湾


ニュース 社会 作成日:2021年4月26日_記事番号:T00095753

《新型肺炎》中華航空の貨物機パイロット9人感染、1千人全面検査へ(トップニュース)/台湾

 中央流行疫情指揮中心(中央流行疫情指揮センター)は24~26日、中華航空(チャイナエアライン)の貨物便のパイロット5人の新型コロナウイルス感染を確認したと発表した。中華航空の貨物機パイロットの感染確認は7日間で9人に上り、感染経路は調査中だ。家族1人も感染した。24日から中華航空の乗組員1,272人に対し全面検査を進めており、5月1日までの完了を目指す。感染者を早期に洗い出すことで、市中への感染拡大を食い止めたい考えだ。26日付中国時報などが報じた。

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 指揮センター指揮官の陳時中・衛生福利部(衛福部)長は26日、中華航空以外の航空会社の乗組員に対象を拡大する可能性を示した。

 中華航空の貨物機パイロットと家族の感染確認は、▽指揮センターが4月20日に発表した台湾籍50代男性(第1,078例)、台湾籍60代男性(第1,079例)──に続き、▽23日に発表したオーストラリアで感染が確認されたインドネシア籍40代男性、その息子のインドネシア籍10代男性(第1,090例)、接触者のインドネシア籍50代男性(第1,091例)▽24日に発表した台湾籍40代男性(第1,092例)▽25日に発表した台湾籍50代男性(第1,100例)、台湾籍30代男性(第1,101例)▽26日に発表した台湾籍30代男性(第1,102例)、台湾籍40代男性(第1,105例)──の計10人。

 指揮センターは24日、中華航空の乗組員に対する全面検査を開始した。これまでに乗組員514人にPCR検査を実施し、511人は陰性だった。509人に対する血清検査は507人が陰性、2人が検査中だ。

4人は英国変異種

 指揮センター医療応変組の羅一鈞・副組長は25日、4人から英国変異種が確認され、▽台湾籍50代男性(第1,078例)と台湾籍60代男性(第1,079例)──のウイルスのゲノム配列は一致し、▽インドネシア籍10代男性(第1,090例)▽インドネシア籍50代男性(第1,091例)──は一部一致したと説明した。

 荘人祥・報道官は、台湾籍40代男性(第1,092例)は4月7日にインドネシア籍40代男性と接触していたが、その後3回の検査はいずれも陰性だったため、インドネシア籍40代男性と無関係との見方を示した。

 指揮センター指揮官の陳・部長は、台湾籍50代男性(第1,100例)は偽陽性の可能性が高く、台湾籍30代男性(第1,101例)は帰台後すぐに感染が確認され、市中に感染を拡大させた可能性は低いと説明した。

 陳・部長は、フライトが異なり、全員が同じクラスター(感染者集団)とはいえないと述べた。

ワクチン接種を加速

 中華航空の従業員のワクチン接種は22日時点で222人で、長栄航空(エバー航空)は456人だった。中華航空は、乗組員の接種を急ぐと表明した。

 指揮センターは今月15日から、台湾籍の航空会社の長距離路線の航空機の乗組員に対する居家検疫の期間を3日間に短縮し、「自主健康管理」(手洗い、咳エチケット、朝晩の検温、外出時のマスク着用、公共の場所への出入り自粛など)の期間を11日間としている。短距離路線は自主健康管理14日間。2回のワクチン接種を完了すれば、長距離路線の乗組員は自主健康管理7日間とし、短距離路線は自主健康管理を免除する。

【表】