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遠東百貨宝慶店を建て替え、5年後にも改装オープンへ(トップニュース)/台湾


ニュース 商業・サービス 作成日:2021年4月28日_記事番号:T00095801

遠東百貨宝慶店を建て替え、5年後にも改装オープンへ(トップニュース)/台湾

 百貨店大手、遠東百貨(ファーイースタン・デパートメント・ストアズ)の徐雪芳・総経理は27日、宝慶店(台北市中正区)を建て替えることを明らかにした。宝慶店は53年の歴史がある、台湾に現存する最も古い百貨店だ。リニューアルオープンは5年後の見通しで、売り場面積は1万1,000〜1万2,000坪へと、現在の約7,000坪から拡大し、年間売上高は50億〜60億台湾元(約200億〜230億円)へと、倍増すると見込む。28日付経済日報などが報じた。

/date/2021/04/28/00fareastern_2.jpg遠東百貨の宝慶店。遠東集団(ファーイースタン・グループ)の徐旭東(ダグラス・シュー)董事長に提案し、1カ月後に決定した(27日=中央社)

 宝慶店は1972年1月18日にオープンした、遠東百貨の3号店で、地上8階、地下3階建ての建物だ。2005年に数億元を投じて外観と内装を刷新したものの、建物の老朽化で、有名ブランドの誘致が難航し、客足は伸びず、業績が伸び悩んでいた。年間来店客は延べ540万人、売上高は20億元余り。

 徐・総経理は、建物は古いが、台北都市交通システム(MRT)西門駅を出てすぐと、立地は最高で、建て替えることに決めたと語った。建て替えた後は、西門駅と直結する見通しで、西門商圏の若者を取り込みたいと述べた。中央社電によると、宝慶店は、周辺に政府機関が多く、客層は45~55歳の公務員が30~40%を占める。

 施工時期は未定で、建築デザイナーを選定中だ。建て替え後の容積率は700〜800%に上昇し、延べ床面積は30~40%拡大する見通しだ。

21年売上高500億元へ

 遠東百貨は近年、ほぼ毎年1店のペースで新規出店している。新型コロナウイルス禍でも、台湾の全11店舗の20年売上高は470億元に上った。

 第4四半期には新竹県竹北市に大型ショッピングセンター(SC)、竹北新世紀購物中心(スカイシティー)をオープンする予定だ。今年の売上高は500億元を目指す。