ニュース 社会 作成日:2021年5月3日_記事番号:T00095858
中央流行疫情指揮中心(中央流行疫情指揮センター)は3日までに、中華航空(チャイナエアライン)の乗組員が海外から入境後、外出制限「居家検疫」期間中に利用している防疫ホテル「台北ノボテル桃園国際空港」を中心に、新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)が発生しており、パイロット、ホテル従業員、委託業者、家族の計26人の感染を確認したと発表した。感染者の台北市や新北市、桃園市、嘉義県、雲林県での行動歴も発表した。台北ノボテルは動線を分け、一般客も受け入れているとされる。指揮センター指揮官の陳時中・衛生福利部(衛福部)長は、市中感染の可能性は否定できず、5月中旬まで警戒が必要と述べた。3日付自由時報などが報じた。
台北ノボテル(中央社)
指揮センターが4月30日~5月3日に発表した新型コロナウイルス感染確認は、▽ホテル従業員3人(第1,127~1,129例。台湾籍20代女性、台湾籍20代男性、台湾籍60代女性)、▽ホテル従業員(第1,129例)の同居の家族3人(第1,134~1,136例。台湾籍30代男性、台湾籍60代男性、台湾籍30代女性)、▽ホテルの委託業者(第1,145例。台湾籍40代男性)、▽オーストラリアで感染が確認された中華航空の貨物機パイロットの同居の家族(第1,146例。インドネシア籍10代女性)、▽中華航空の貨物機パイロット(第1,102例)の同居の家族2人(第1,133例、第1,137例。台湾籍5歳未満の男児、台湾籍5歳未満の女児)──の計10人。
26人の内訳は、▽パイロット、10人、▽パイロットの家族、8人▽ホテル従業員、4人、▽ホテル従業員の家族、3人、▽業者、1人──で、家庭内感染は6家族。26人にはオーストラリアで感染が確認され、指揮センターの統計に含まれていないインドネシア籍パイロット1人を含む。
ホテル従業員ら3人重症
指揮センターによると、ホテル従業員で最初に感染したとみられる台湾籍40代男性(第1,120例)は、英国変異種に感染しており、パイロット4人とパイロットの子供(第1,078例、第1,079例、第1,090例、第1,091例、第1,092例)の5人とゲノム配列が一致した。男性は、パイロット3人(第1,079例、第1,091例、第1,092例)が宿泊していた2館を担当していた。
台湾籍40代男性(第1,120例)は重症となり、29日に集中治療室に運ばれた。PCR検査のCt値は21、IgG抗体検査、IgM抗体検査いずれも陽性だった。専門家は、IgM抗体検査が陽性なら、2カ月以上前に感染していた可能性があると指摘した。
パイロット2人(第1,079例、第1,122例)も深刻な重症に陥っている。
指揮センターによると、中華航空パイロット1,279人のうち2日までに1,225人に血清抗体検査を実施し、うち陽性は12人、陰性は1,212人、検査中が1人だった。
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