ニュース 社会 作成日:2021年5月3日_記事番号:T00095876
新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)が発生した「台北ノボテル桃園国際空港」の従業員と自称する人物から新北市議会の葉元之議員(国民党)に対し、海外から入境した外出制限「居家検疫」対象者と、一般の宿泊客を同じ建物で受け入れていると告発があった。中央流行疫情指揮中心(中央流行疫情指揮センター)指揮官の陳時中・衛生福利部(衛福部)長は、台北ノボテルの2棟のうち1棟は防疫ホテル、もう1棟は防疫ホテルと一般客用ホテルに利用し、フロアーやエレベーターを分けているはずで、仮に違反があれば処分すると説明した。2日付自由時報などが報じた。
葉議員によると、同人物は2月にも衛福部に陳情していた。葉議員は同人物の発言として、台北ノボテルの2館で航空会社の乗組員を受け入れていたが、居家検疫の対象者が増え、半年以上前から、一般宿泊客用だった1館でも乗組員や海外からの短期滞在のビジネス客などを受け入れ、同じフロアーを防火用の簡単な仕切りで区切っているだけだったと指摘した。
これに先駆け、陳・衛福部長は30日、5月17日までに台湾全土の防疫ホテルで動線の検査や従業員教育を実施すると表明している。
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