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《新型肺炎》防疫ホテルのクラスター、接触者の居家隔離1441人に(トップニュース)/台湾


ニュース 社会 作成日:2021年5月4日_記事番号:T00095896

《新型肺炎》防疫ホテルのクラスター、接触者の居家隔離1441人に(トップニュース)/台湾

 中華航空(チャイナエアライン)の乗組員が海外から入境後、外出制限「居家検疫」期間中に利用している防疫ホテル「台北ノボテル桃園国際空港」での新型コロナウイルス感染は従業員や家族だけでなく、水道・電気工事業者(第1,145例、台湾籍40代男性)にまで広がった。宿泊客との接触はなかった。台北ノボテルのクラスター(感染者集団)の感染者と接触した、外出制限「居家隔離」の対象者は1,441人に上った。中央流行疫情指揮中心(中央流行疫情指揮センター)指揮官の陳時中・衛生福利部(衛福部)長は3日ラジオ番組で、感染確認はホテル関係者と同居の家族にとどまっており、市中感染リスクは高まっていないと説明した。4日付聯合報などが報じた。

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 指揮センターの4日発表によると、台湾籍40代男性(第1,145例)は4月26日午後9時15分〜27日午前0時半、新北市蘆洲区の皇爵飲料店に立ち寄った。29日の立ち寄り先は、▽午前11時50分〜午後0時10分、吉野烤肉飯(蘆洲区)、▽午後9時半〜10時40分、皇爵飲料店・三重商工店(三重区)──。

 台湾籍40代男性(第1,145例)とホテルの従業員との接触について、陳・衛福部長は4日午前、工事の作業員の大部分が、台北ノボテルの地下1階にある従業員用の食堂で食事していた可能性があると説明した。

 台湾籍40代男性(第1,145例)は、4月初旬から28日まで台北ノボテル1館の宿泊客がいない3階、5階、6階で作業をしていた。29日に台北ノボテル従業員(第1,120例、台湾籍40代男性)の感染が確認された後、感染リスクは低いと判断され、「自主健康管理」(手洗い、咳エチケット、朝晩の検温、外出時のマスク着用、公共の場所への出入り自粛など)措置を取っていた。28日から咳(せき)が出て、30日に医療機関を受診した。5月1日に検査を受け、感染が確認された。Ct値は13だったため、感染から時間がたっていないとみられる。

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出入り業者ら74人を検査

 陳・衛福部長は、これまで台北ノボテルの委託業者に対し、「居家隔離」または「自主健康管理」措置としていたが、全ての業者を「居家隔離」措置に変更すると述べた。

 4月19〜28日に台北ノボテルで勤務していた委託業者、学生アルバイト、離職者など74人のうち、57人がPCR検査を受けた。1人(第1,145例)の感染を確認したほか、43人が陰性で、13人が検査中だ。残る17人は検査待ち。また血清抗体検査は33人が検査中で、41人が検査待ちだ。

 指揮センターが4日発表した航空機のパイロット(第1,153例)と客室乗務員(第1,154例)を合わせ、台北ノボテルのクラスターを中心とした、中華航空のパイロットや客室乗務員、台北ノボテルの従業員、業者、家族の感染確認は計28人となった。

【表】