ニュース 社会 作成日:2021年5月4日_記事番号:T00095903
中華航空(チャイナエアライン)の乗組員が海外から入境後、外出制限「居家検疫」期間中に利用している防疫ホテル「台北ノボテル桃園国際空港」での新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)発生について中央流行疫情指揮中心(中央流行疫情指揮センター)指揮官の陳時中・衛生福利部(衛福部)長は3日ラジオ番組で、考えられるパターンとして、海外や空港でのトランジットで感染した複数のパイロットが持ち込んだウイルスが、台北ノボテルに残り、従業員が感染し、他の従業員に感染が広がったと説明した。4日付聯合報が報じた。
陳・衛福部長は、乗組員に対し、海外でのヒトとのゼロ接触を求めると語った(3日=中央社)
陳・衛福部長は、まだ最初の感染者を確定できていないと述べた。ただ、感染を確認したパイロットやホテル従業員の6人はウイルスのゲノム配置が一致しているが、2人は一部異なり、複数の感染経路から台北ノボテルに持ち込まれたとの見方を示した。
外国籍、防疫ホテルを限定
指揮センターは同日、海外の航空会社の乗組員が勤務のため台湾に入境して宿泊する防疫ホテルを1軒に限定する方針を示した。交通部民用航空局(民航局)と桃園市政府が検討する。指揮センターの陳宗彦・副指揮官は、台湾籍の航空会社の乗組員や、海外からの入境者の「居家検疫」と分けるためと説明した。
パイロットは一律、入境後3日間の外出制限「居家検疫」が必要だ。ただ、海外の航空会社のパイロットは、数時間や1~2日しか台湾に滞在せず、入境せずに防疫ホテルで過ごすだけで、居家検疫の終了日の新型コロナウイルス検査を受けないことがあった。
ある台湾籍の航空会社のパイロットは、海外の航空会社のパイロットは台湾到着後に検査を受けず、防疫ホテルでも客室を出てタバコを吸ったり、歩き回ったりしており、ダブルスタンダードだと不満を漏らした。
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