台湾中油は16日、国際原油価格の下落を受け、域内のガソリン、ディーゼル油の小売価格を、ガソリンは１リットル当たり0.9台湾元（約3.2円）、ディーゼル油は同１元引き下げた。引き下げは今月９日に続き２週連続で、台塑石化（フォルモサ・ペトロケミカル）も同じ下げ幅で追随した。16日付工商時報が報じた。
今回の引き下げにより、台湾中油の無鉛ガソリン小売価格は、オクタン価95で１リットル33.2元、スーパーディーゼル油が同30.3元となった。工業用燃料は、価格の見直しの頻度が月１回に据え置かれているため、引き下げは行われなかった。
台湾中油によると、同社は依然、ガソリンは１リットル当たり1.8元、ディーゼル油は２元を、また工業用燃料は1,000リットル当たり3,500元を自社で負担している。
台湾中油の１～7月の累計赤字額は、▽石油製品、270億元▽天然ガス、220億元▽液化石油ガス（ＬＰＧ）、25億元──で、合計500億元を突破した。通年で920億元に達する見通しだ。
