ニュース 自動車・二輪車 作成日:2021年5月7日_記事番号:T00095955
台湾本田(ホンダ台湾)は、5月より台湾生産スポーツ用多目的車(SUV)「CR-V」のエントリーモデル「1.5VTi」の価格を96万9,000台湾元(約380万円)へと、従来の94万9,000元から2万元(2.1%)値上げした。昨年下半期から車載用半導体などの部材価格や海上輸送運賃の高騰が続く中、6〜7月の需要期を目前に、台湾生産車で初の値上げだ。下半期には同業の追随値上げが予想されている。7日付工商時報が報じた。
ホンダ台湾は、1.5VTiはエントリーモデルで、戦略的に価格を低く設定していたため、部材価格の上昇や海上輸送運賃の高騰で、自社でコストを吸収できる限界を超えたと説明した。
1.5VTiの月間販売台数は100台余りで、CR-Vシリーズの1割を占める。CR-Vシリーズのハイエンドモデル「1.5VTi-S」などの価格は据え置く。
▽トヨタ自動車の台湾総代理店、和泰汽車、▽裕隆集団、▽福特六和汽車(フォード六和モーター)、▽三陽工業(SYM)──は、当面値上げの計画はないと表明した。ただ、激増するコストを自社で吸収しており、ホンダ台湾の値上げ後の市場の反応を注視すると説明した。
輸入車は既に一部値上げ
業界関連者は、輸入車は既にモデルチェンジなどのタイミングで、価格を調整していると指摘した。仕様や装備を変更すれば、旧モデルと価格が比較しにくく、消費者が値上げを実感しにくい。ただ、台湾生産車の購入者は価格にシビアなため、よほどでない限り、理由なく値上げすることはないと説明した。
これまでにスズキの輸入オフロード四輪駆動車「ジムニー」は、タッチパネルなどの搭載を機に価格を5万元引き上げた。一方、トヨタの輸入SUV「RAV4」はルーフキャリアを取りやめ、4,000〜5,000元値下げした。
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