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冠捷が中国南海に新工場、奇美電と関係強化


ニュース 家電 作成日:2008年8月18日_記事番号:T00009601

冠捷が中国南海に新工場、奇美電と関係強化

 
 世界最大の液晶モニターおよび液晶テレビの受託生産メーカーで、中国を本拠地とする冠捷科技(TPVテクノロジー)は、中国広東省南海区獅山鎮に液晶テレビ工場を設立すると発表した。設立場所は昨年戦略提携を結んだ奇美電子(CMO)の南海モジュール工場に近く、奇美電との関係がさらに深まるとみられる。18日付工商時報が報じた。
  
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 冠捷の獅山工場の年生産額は300億人民元(約4,800億円)を見込んでおり、同社にとって華南地区で最大となる見通しだ。また、奇美集団傘下、モジュールの奇菱科技や表面実装技術 (SMT)の台表科技(TSMT)なども獅山へ進出する予定だ。

 奇美集団の中国でのモジュール月産能力は昨年末時点で、南海工場が30万枚、浙江省寧波工場が350万枚。今年末には南海100万枚、寧波500万枚まで拡大する予定だ。

 冠捷の第1四半期の売上高は、前年同期比27.2%増、前期比0.5%減の23億7,900万米ドルだった。モニター出荷台数の世界市場シェアは26.6%で、サムスン電子の14.9%、鴻海集団傘下の液晶パネルメーカー、群創光電(イノルックス・ディスプレイ)の14.2%を大きく引き離している。液晶テレビの世界市場シェアは4%だった。