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作成日:2008年8月18日_記事番号:T00009612
陳前総統の謝罪、70%が「許せない」=中時世論調査
陳水扁前総統が、長男の妻の口座に2,100万米ドルの不正送金を行った事件について、中国時報が世論調査を実施したところ、台湾住民の68%が「(選挙資金剰余の送金であって汚職で得た金ではないという)陳前総統の説明は信じられない」、また陳前総統が14日に謝罪会見を行ったものの、70%が「許せない」と答えるという結果となった。17日付中国時報が報じた。
調査によると、83%が既にこの事件を知っており、高い社会的関心をうかがわせた。48%が「司法当局による積極的な捜査、処罰を求める」と答えており、「総統の犯罪」に対する批判が非常に強いことが分かる。民進党への影響については、69%が「さらなるダメージを与える」と回答。陳前総統の民進党のリーダーとしての実績に対しては、68%が「貢献よりも与えたダメージがはるかに大きい」と答えた。
調査結果の分析によると、与党国民党支持者のみならず、民進党など独立派寄りの支持者においても、52%が「陳前総統の説明は信用できない」、58%が「許せない」と答えており、これまで陳総統を支持してきた民進党支持者の信頼をも失ったことが分かった。
調査は16日、電話番号により無作為に抽出した1,012人の成人に対して行われた。信頼度95%、誤差はプラスマイナス3.1%以内。