ニュース 社会 作成日:2021年5月19日_記事番号:T00096189
新型コロナウイルスの域内感染確認が19日までの9日間で1,291人増え、市中感染が急速に広がる中、蔡英文・総統は18日、軽症者や無症状者を収容する強化版・集中検疫所を発表した。既に200人以上の軽症者を受け入れており、両日中に400室を追加する。感染者が激増し、検査などを受けるため市民が病院に殺到する中、医療崩壊を防ぐ狙いがある。19日付聯合報などが報じた。
中央流行疫情指揮中心(中央流行疫情指揮センター)は19日午後、全県市の防疫レベルを第3段階に引き上げた。
指揮センターの荘人祥・報道官は18日、集中検疫所の3,617室のうち、18日時点で1,779室が空いていると説明した。うち集中検疫所4軒を、軽症者や無症状者向けの強化版集中検疫所に変更し、498室のうち200室以上に軽症者を収容した。既に400室が決定済みで、今後も増やしていく予定だ。
行政院は、使用していない訓練センターや軍のキャンプなどを活用する予定だ。既に訓練センター29カ所と宿泊施設10カ所、計39カ所を確保した。
行政院の職員は、陰圧隔離室の病床が不足した際、軽症者を強化版の集中検疫所に搬送すれば、「1人1室」を確保できる上、専門スタッフが食事を提供できると説明した。
強化版集中検疫所は、24時間体制で医療スタッフが常駐し、医師が軽症者の治療に当たる方針だ。
台北市、防疫ホテル活用へ
台北市政府は、市内の大病院に対し、新型コロナウイルス感染症用の専門病棟の設置や、集中検疫所や防疫ホテルへの医療支援を要請した。柯文哲・台北市長は、防疫ホテルに医療スタッフを配置し、入院の必要はないと判断された軽症者は集中検疫所や防疫ホテルで受け入れ、症状が悪化した場合に病院に移送する方針を示した。統計によると、入院が必要な感染者の割合は20%で、うち4%が重症者だ。
新北市政府は、仮設病院の設置を検討しているが、感染者と動線を分けるのが困難という課題がある。
自宅で死亡
衛生福利部(衛福部)が16日、軽症者は「1人1室」で自宅療養するよう呼び掛けたところ、連日100人以上の感染が確認されている台北市や新北市では、重症か軽症か判断できないと、防疫ホットライン(電話番号1922)に問い合わせが殺到した。
18日に発表された死者2人のうち、60代女性(第1,522例)は、16日に感染が確認され、翌17日、家族が連絡が取れないと通報し、警察が自宅で倒れているところを発見、搬送先の病院で死亡が確認された。
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