ニュース 電子 作成日:2021年6月3日_記事番号:T00096484
ファウンドリー最大手、台湾積体電路製造(TSMC)は2日に開催した技術フォーラムで、今後3年で1,000億米ドルを投資し、従来の5倍の急ピッチで増産すると表明した。南部科学園区(南科)の超大型工場(ギガファブ)Fab18の5ナノ、3ナノメートル製造プロセス、新竹科学園区(竹科)の研究開発(R&D)センターや2ナノ工場などを含む。魏哲家・総裁は、デジタルトランスフォーメーション(DX)で高性能計算(HPC)向け半導体需要が爆発的に成長する見通しで、5ナノなど先進プロセス需要が非常に強まっていると語った。3日付工商時報などが報じた。
TSMCは4月に、今年の設備投資計画を300億米ドルへと引き上げていた。
秦永沛・営運資深副総経理によると、Fab18では5ナノのP4工場、3ナノのP5工場、P6工場を建設中だ。続いて3ナノのP7工場、P8工場を建設する予定だ。南科ではこの他、Fab14に特殊製造プロセスのP8工場を拡張する計画だ。
竹科では、2ナノ生産拠点のギガファブFab20建設を計画しており、宝山用地(新竹県宝山郷)の取得手続きを進めている。Fab12のP8工場、P9工場は研究開発センターとし、うちP8工場は今年完工する予定だ。
米アリゾナ州で着工した5ナノの12インチ新工場(F21)は、24年に量産を開始する予定だ。月産能力2万枚。敷地面積は1,100エーカーで、TSMCの台湾の工場の総和を上回る広さだ。
パッケージング・テスティング(封止・検査)については、苗栗県竹南鎮のAP6工場が22年下半期に量産を開始する見通しだ。前段階の3次元(3D)ICパッケージングなどを手掛ける。
4ナノ試験生産、Q3に前倒し
魏・総裁は、4ナノプロセスの開発は順調で、試験生産の開始時期を今年第3四半期へと1四半期前倒しすると発表した。3ナノは従来予定通り、下半期に試験生産、来年下半期の量産を予定している。
張暁強・業務開発副総経理は開発中の2ナノプロセスについて、ナノシート装置の開発により、ナノシートの効能が10%以上上昇すると見込まれると説明した。
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