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《新型肺炎》メディゲン製コロナワクチン、価格の高さなどに批判【表】/台湾


ニュース 医薬 作成日:2021年6月15日_記事番号:T00096681

《新型肺炎》メディゲン製コロナワクチン、価格の高さなどに批判【表】/台湾

 7月にも接種開始が見込まれる高端疫苗生物製剤(メディゲン・ワクチン・バイオロジクス)の新型コロナウイルス感染症ワクチンについて、政府の購入価格が1回当たり881台湾元(約3,500円)と、世界で2番目の高価格だなどと、批判の声が上がっている。12日付経済日報が報じた。

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 海外製ワクチンの価格は、▽ファイザーとビオンテック(BNT)、1回当たり19.5米ドル、▽モデルナ、15米ドル、▽アストラゼネカ(AZ)、3.95米ドル──と、メディゲン製ワクチンを下回っている。世界で最も高価格なワクチンは、中国の国薬集団(シノファーム)製で、300人民元(約5,200円)。

 メディゲン製ワクチンの価格が高いのは、米国立衛生研究所(NIH)などから技術ライセンス供与を受けていること、受託生産コストが高いこと、生産量が少ないことが理由だ。

 メディゲン製ワクチンは第3相臨床試験を実施する前に、衛生福利部(衛福部)食品薬物管理署(TFDA)に緊急使用許可(EUA)を申請する見通しだ。国際的にこうした前例がなく、各国・地域で導入が進む「ワクチンパスポート」の対象外となる可能性があると懸念されている。