ニュース 医薬 作成日:2021年6月17日_記事番号:T00096724
日本政府から提供されたアストラゼネカ(AZ)の新型コロナウイルス感染症ワクチンの接種が15日に始まり、高齢者をはじめ14万3,742人が初日に接種した。中央流行疫情指揮中心(中央流行疫情指揮センター)は17日、アストラゼネカのワクチン接種後に11人が死亡したと発表した。荘人祥・報道官は、11日に発表した50代1人以外は、80歳以上の高齢者で、慢性疾患があったと指摘し、ワクチン接種との関連性を解明していくと表明した。
蘋果日報によると、16日夜までにアストラゼネカのワクチン接種後に計9人が死亡したとの報告があった。11日と16日に指揮センターが発表した2人と合わせてアストラゼネカのワクチン接種後の死亡は11人となった。
一方、TVBS新聞網によると、17日までにワクチン接種後に死亡したとの各県市の衛生局に報告があったのは13人で、▽台北市、1人、▽新北市、3人、▽新竹県、1人、▽新竹市、1人、▽台中市、3人、▽彰化県、1人、▽嘉義市、1人、▽台南市、1人、▽高雄市、1人──。自由時報によると、年齢は60~97歳で、大部分は心臓病や腎臓病、アルツハイマー型認知症、高血圧、糖尿病、がんなどの持病があった。
指揮センターの16日発表によると、ワクチン接種後に副反応がみられたのは30件で、深刻なケースは6件、うち4件がアストラゼネカのワクチンを接種していた23~85歳の男女各2人だった。1人は85歳男性で、接種の翌日に死亡した。糖尿病や高血圧、慢性閉塞性肺疾患などの持病があった。2人は入院中で、硬膜下血腫やアレルギー反応の疑いがある。もう1人は無菌性髄膜炎の疑いがある。他2件は、モデルナのワクチンを接種した25歳と43歳の女性だった。
日本から4日に到着したアストラゼネカのワクチンを15日に接種したのは14万3,742人で、モデルナのワクチン接種は5,976人だった。モデルナのワクチンは9日、接種を開始した。
台湾で新型コロナワクチン接種を開始した3月22日から6月15日までで、ワクチン接種人数は延べ100万人を突破した。
接種まで4時間待ちも
予防接種受害救済審議小組(予防接種による被害者救済審議グループ)の邱南昌・招集人は、暑さの中、高齢者が早くから病院に出向き、ワクチン接種まで3~4時間待ちのケースもあり、疲れが出たのではないかと指摘した。また、海外ではアストラゼネカのワクチン接種後に死亡したケースについて、ワクチン接種との関連性はないと判断されたと説明した。
邱・招集人は、高齢者は新型コロナ感染で重症化するリスクが高いため、ワクチンを接種する方がメリットが大きいと指摘した。慢性疾患のある高齢者は、症状が安定してから接種するよう呼び掛けた。
中央流行疫情指揮中心(中央流行疫情指揮センター)指揮官の陳時中・衛生福利部(衛福部)長も17日午前、死亡の可能性はワクチンとの関連性を排除できないが、現時点では接種する方がメリットが大きいと、接種を呼び掛けた。
【表】
【ワイズPRです】
台湾の経済ニュースが手軽に聴ける、新サービス「耳よりワイズニュース」。当日分をまとめて聴くもよし、気になるニュースを選んで聴くもよし。通勤時間などすき間時間にぜひどうぞ。
検索は「耳より、ワイズニュース」
【在台日系企業・日本人向けPRを募集しています】
https://www.ys-consulting.com.tw/service/pr/index.html
台湾のコンサルティングファーム初のISO27001(情報セキュリティ管理の国際資格)を取得しております。情報を扱うサービスだからこそ、お客様の大切な情報を高い情報管理手法に則りお預かりいたします。
ワイズコンサルティンググループ
威志企管顧問股份有限公司
Y's consulting.co.,ltd
中華民国台北市中正区襄陽路9号8F
TEL:+886-2-2381-9711
FAX:+886-2-2381-9722