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遠東航空の債権銀行団、担保処分へ


ニュース 運輸 作成日:2008年8月21日_記事番号:T00009689

遠東航空の債権銀行団、担保処分へ

 
 経営破たんした遠東航空(ファーイースタン・エア・トランスポート)の資産を凍結した緊急処分が20日で期限切れを迎え、債権銀行は21日にも担保資産の処分に着手する。21日付経済日報が伝えた。

 遠東航空は債権銀行が航空機などの担保を処分し、再建が困難になる事態を防ぐため、今年2月に資産保全の緊急処分を申請し認められた。同処分は5月に再延長されたが、会社法で期間は最長90日までとなっており、3回目の延長は認められない。債権銀行は遠東航空再建に向けた見通しが極めて不透明となる中で、緊急処分の期限切れを待って担保資産の処分を進める方針を固めていた。

 遠東航空の再建計画は、台北地裁で審理が続いているが、債権行が航空機など事業継続に必要な中核資産を競売に掛けた場合、再建の道のりはますます困難になる。

 緊急処分は遠東航空による債務履行にも猶予を与えていたが、期限切れを受け、交通部民用航空局は遠東航空が滞納している借地料3億2,000万台湾元(約11億1,000万円)の支払いを求めることを決めた。