ニュース 自動車・二輪車 作成日:2021年7月2日_記事番号:T00097003
6月の新車登録台数は前年同月比32.5%減の2万7,930台と、過去11年の同月で最低だった。先月時点で予想されていた、15%減の3万5,000台を大幅に下回った。トヨタ自動車の台湾総代理店、和泰汽車は、6月を通して新型コロナウイルス防疫レベル第3段階(レベル3)となり、消費者が外出を自粛し、ショールームの来店客数が大幅に落ち込んだと指摘した。2日付経済日報などが報じた。
首位の和泰汽車は、前年同月比44.6%減の7,996台(レクサス含む)だった。市場シェアは28.6%。車種別では、台湾生産スポーツ用多目的車(SUV)「カローラクロス」が1,826台で首位だった。輸入SUVの「RAV4」は1,141台で車種別3位だった。
2位の中華汽車工業(チャイナ・モーター、CMC)は、前年同月比25.2%減の3,441台だった。シェアは12.3%。台湾生産「VERYCA(ヴェリカ)」は1,176台で、車種別の2位だった。
3位は前月に続き、台湾賓士(メルセデス・ベンツ台湾)で、2,467台の前年同月比6.3%増と、上位8社で唯一のプラス成長だった。車載用半導体の供給不足や港湾の混雑で、高級車や輸入車の到着が遅れ、納車が6月にずれ込んだためだ。
4位は福特六和汽車(フォード六和モーター)で、前年同月比28.9%減の1,449台だった。
ポルシェやBMWなどの販売ディーラー、汎徳永業汽車(パン・ジャーマン・ユニバーサル・モーターズ)は、前年同月比12.5%減の1,426台で、前月の7位から5位に浮上した。
6~7位は、▽裕隆日産汽車(インフィニティ含む)、1,392台(前年同月比55.6%減)、▽台湾本田(ホンダ台湾)、1,280台(60.2%減)、──で、台湾生産車の落ち込みが目立った。8位は台湾福斯汽車(フォルクスワーゲン台湾、VW台湾)の1,069台、11.3%減だった。
輸入車の新車登録台数は前年同月比約3割減の1万4,930台だった。シェアは51.5%と、前月の51.8%とほぼ横ばいだった。
1~6月の新車登録台数は前年同期比5.7%増の22万1,809台だった。
6月の新車販売台数は、世界金融危機の影響を受けた09年6月の2万6,150台に迫った。ただ、前年同月比の大幅減少について業界関係者は、昨年6月は新型コロナ第一波後の規制緩和「防疫新生活」で、新車販売もリベンジ消費(報復性消費、自粛の反動による購買意欲向上)があったためと分析した。
6月後半より持ち直し
業界関係者は、各社の新型コロナ感染対策の徹底が、消費者の来店意欲を促し、6月後半より新車の購買意欲が回復し始めたと指摘した。6月の新車販売台数のうち、後半が7割以上を占めた。
和泰汽車は、新型コロナで新車購買意欲が失われたのでなく、後ろにずれ込んだだけで、下半期の新車販売市場を悲観していないとの見方を示した。市場全体の7月の新車登録台数は、前年同月比20%減の3万5,000台まで回復すると予測した。21年の通年予測44万台は変更していない。
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