行政院金融監督管理委員会（金管会）の陳樹主任委員は21日、第２次金融改革に伴う金融機関の合併再編で行政手続きには何ら問題はなかったとする調査報告をまとめた。22日付経済日報が伝えた。
今回の調査は陳水扁前総統をめぐるマネーロンダリング（資金洗浄）疑惑の浮上で、当時の行政手続きに何らかの不正があった可能性が指摘されたことを受け急きょ実施された。
調査対象となったのは、第２次金融改革で最終的に成立しなかった合併再編案件で、陳主任委員は19日に調査実施を表明し、わずか２日半で調査を完了した。
陳主任委員は「合併計画の手続き面で行政上の瑕疵（かし）はなかった」と結論付けた。
一方、行政院は邱正雄副院長を中心とする第２次金融改革検討グループを設置し、違法行為の有無に関する検討を進めている。このほか、陳前総統の資金洗浄疑惑に対処するため、関係官庁による作業グループも設けている。
