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作成日:2008年8月22日_記事番号:T00009725
統一とキッコーマン、中国華北の調味料大手買収を計画
食品大手、統一企業(ユニプレジデント)は、キッコーマンと共同で、しょうゆ、みそなど調味料の中国大手、珍極醸造(河北省石家莊市)の株式90%を取得して買収する計画だ。22日付工商時報が報じた。
買収額は2億8,000万人民元(約44億円)で、持ち株比率は▽統一企業、45%▽キッコーマン、45%▽珍極醸造、10%──。新会社名は統万珍極食品とする予定だ。
統一企業によると、買収は中国での調味料の展開エリア拡大が目的だ。既存の工場設備利用で工場を新たに建設する必要がなくなるほか、既存のブランド力が販売に有利とみている。正式な決定は9月となる見通し。
統一企業とキッコーマンは1990年に合弁で台湾に統万(PKI)を設立。00年には中国江蘇省昆山市に昆山統万微生物科技(K-PKI)を設立し、上海など華中エリアを中心に販売している。
統一企業が73.5%出資し中国事業を担う統一企業中国控股(統一中国)が21日発表した上半期の売上高は、前年同期比13.1%増の50億3,700万人民元だった。純利益は人民元レートの上昇で米ドルの資産価値が下落し、18.4%減の2億1,200万人民元となった。同社の売上高全体の70%を占める飲料事業は13%の成長、うち果汁は14.4%減、茶飲料は33.6%増だった。全体の26%を占める即席めん事業は14%の成長だった。