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五輪入賞選手の賞金、公平性が問題に


ニュース 社会 作成日:2008年8月25日_記事番号:T00009740

五輪入賞選手の賞金、公平性が問題に


 北京五輪が24日閉幕した。台湾代表の成績は銅メダル4枚という過去5回の大会で最も低調な結果に終わった。入賞選手への賞金も総額9,290万台湾元(約3億2,500万円)と、政府が組んでいた1億6,000万元の予算を大きく下回った。

 メダル獲得選手への賞金は、銅メダルを獲得した重量挙げの陳葦綾と盧映錡、テコンドーの朱木炎と宋玉麒に対するそれぞれ500万元、計2,000万元のみとなり、これはアテネ大会の半分だ。一方、5位に終わったソフトボール選手15人には1人150万元で計2,250万元が、メンバー23人の野球チームには3,450万元の賞金が贈られる。

 今回の賞金制度では、野球は出場8チーム中で6位、ソフトボールは出場7チーム中で6位になっただけで多額の賞金が贈られる一方、世界ランキング6位のアンディ・マレー(英国)を破って16強入りした男子テニスの盧彦勳や、バタフライの200メートルで過去最高となる準決勝進出を果たした許志傑への賞金はゼロとなり、不公平だとの批判が出ている。

 特に、ファンの期待を一身に背負いながら成績の振るわなかった野球チームに対する批判は手厳しい。インターネット上の調査では、72%の人が野球選手への賞金が「多すぎる」と回答した。期待が大きかったことの反動との見方もあるが、制度が不公平と指摘する声も多い。