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中国人観光客、金門・馬祖で到着ビザ検討


ニュース 社会 作成日:2008年8月25日_記事番号:T00009741

中国人観光客、金門・馬祖で到着ビザ検討


 馬英九総統は24日、金門島で「823砲戦」50周年記念大会に出席し、中国人観光客を誘致するため、金門、馬祖両地区で到着ビザかマルチビザを発給する方向で検討していくことを表明した。25日付自由時報などが伝えた。

 馬総統はビザ緩和措置について、「金門島の経済発展促進と大陸住民の金門・馬祖訪問に便宜を図ることが目的だ」と説明し、ビザ発給地点について中国側と調整を進める考えを示した。

 しかし、馬総統の方針に対しては、野党民進党を中心に安全保障に脅威を与える上、台湾を訪れる中国人観光客数が伸び悩んでいることを補おうとする措置にすぎないと批判的な声が出ている。

 地元の金門県政府は中央政府に対し、中国人観光客へのノービザ措置実施を求めてきた。しかし、馬総統は今回の方針発表に際し、公安当局とは協議を行ったものの、行政院大陸委員会や内政部とは十分な意見調整を経ておらず、十分な議論が尽くされたとは言えないのも事実だ。

 一方、馬総統は金門とアモイを日帰り圏とし、長期的な経済発展を図るため、双方を結ぶ「金嶝大橋」の建設構想を年内に取りまとめる考えも示した。

 金嶝大橋は金門島から中国領の大嶝島などを経てアモイに至る三つのルートが金門県政府から示されており、全長は10~11キロ、工期は4年が見込まれている。同県政府の試算では総工費は最低101億台湾元(約354億円)に上る。