ニュース 商業・サービス 作成日:2021年7月26日_記事番号:T00097410
あす27日から新型コロナウイルスの防疫レベルが第2段階(レベル2)に引き下げられ、台北市、新北市、宜蘭県以外では、飲食業の店内飲食が解禁される。地方自治体により判断が分かれたため、桃園市や基隆市では、台北市や新北市などの消費者が外食のために移動し、新型コロナ感染が拡大すると懸念する声も上がっている。26日付聯合報などが報じた。
コーヒーチェーン、路易莎咖啡(ルイサコーヒー)の桃園市内の店舗では26日、座席間隔の確保「梅花座」や仕切り板の設置など店内飲食解禁に向けた準備が行われた(26日=中央社)
柯文哲・台北市長と侯友宜・新北市長は23日、市中に感染リスクが残っているので、飲食店の店内飲食やコンビニエンスストアなどでのイートイン、結婚披露宴は解禁しないことを決めた。1週間ごとに見直しを行うが、会食はマスクを外す必要があり、一番最後に解禁するとの認識で一致している。
鄭文燦・桃園市長は、防疫と経済の両方を考慮し、27日より店内飲食を解禁するが、テイクアウトを推奨すると語った。
林右昌・基隆市長は、観光客も多く訪れる基隆廟口夜市(ナイトマーケット)や愛四路夜市に対し、▽屋台業者のマスク、フェイスシールド、手袋着用、▽通路での屋台設置禁止、▽食べ歩き禁止、▽喫煙禁止──など「強化版・十大防疫ガイドライン(指針)」を制定した。
一方、高雄市政府は、27日より店内飲食を解禁するものの、卓上にコの字型の仕切り板を設置するなど独自の規定を追加した。
マックやビュッフェなど様子見
レストランチェーン最大手、王品集団は、27日の営業再開に向け、台北市、新北市、宜蘭県以外の172店で専門業者による消毒作業を行っている。
一方、ファストフード最大手のマクドナルドは、レベル2引き下げの1週間後に当たる8月3日に、店内飲食を再開すると表明した。フライドチキンの頂呱呱(TKKフライドチキン)は、路面店の店内飲食解禁を見合わせる。
ビュッフェ最大手の饗賓餐旅事業(フィーストゥギャザー)は、傘下ブランドの▽饗食天堂、▽饗饗、▽旭集──について、政府の防疫規定を全て確認し、執行計画を策定した後で、店内飲食再開の時期を発表すると説明した。
漢来美食(ハイライ・フーズ)傘下のビュッフェチェーン、漢来海港餐庁(ハーバー)は、台北市以外の5店を30日に再開する。
飲食業者は、ビュッフェは準備する食材の量が多く、コストが高く付くことから、集客が制限される状況下では、店内飲食を再開すると赤字になるため、慎重だと指摘した。
イートイン、一部再開
コンビニエンスストア大手、▽セブン-イレブン、▽全家便利商店(台湾ファミリーマート)、▽萊爾富(ハイライフ)──は各県市政府の規定に基づき、イートインを再開する。OK超商(OKマート)は、8月9日までイートインスペースやトイレを開放しない。
スーパーマーケット最大手、全聯福利中心(PXマート)や量販店のコストコも、イートインスペースを開放しない。
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