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半導体の成熟プロセス需要旺盛、VISに長期契約(トップニュース)/台湾


ニュース 電子 作成日:2021年8月4日_記事番号:T00097589

半導体の成熟プロセス需要旺盛、VISに長期契約(トップニュース)/台湾

 ファウンドリー最大手、台湾積体電路製造(TSMC)傘下で、8インチウエハー工場を保有する世界先進積体電路(バンガード・インターナショナル・セミコンダクター、VIS)の方略・董事長は3日、ファウンドリーの成熟製造プロセスの需要が旺盛で、顧客と長期契約を相次いで締結したと明らかにした。一部の顧客は前金を支払い、8インチの生産能力を押さえており、VISが第2四半期に受け取った契約保証金は12億9,000万台湾元(約50億円)に上った。半導体の生産能力確保のための長期契約締結が、先進プロセスだけでなく、成熟プロセスまで広がりだした。4日付経済日報などが報じた。

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 半導体業界では昨年下半期以降、成熟プロセスの生産能力が奪い合いとなり、多くのファウンドリーは月ごと、または四半期ごとに顧客と契約内容を協議している。四半期ごとに値上げするだけでなく、最高額を提示した顧客に生産能力を割り当てるオークション方式も導入された。今回の既存の生産能力の長期契約は初めてのケースだ。

 今年4月下旬にはファウンドリー大手、聯華電子(UMC)が、南部科学園区(南科)の12インチウエハー工場で28ナノプロセスの生産能力を増強すると発表し、顧客から予約金を受け取り、新たにできる生産能力を分配すると説明した。2023年第2四半期に稼働する予定だ。

月産能力2.4万枚増強へ

 VISは、受け取った契約保証金12億9,000万元を生産ラインの拡充に充てる。下半期にも顧客から予約金が入金される見通しだ。

 方・董事長は、桃園市蘆竹区の第3工場は月産能力を2万4,000枚増強できる余地があり、9月末までに8,000枚、来年半ばに残り1万6,000枚を増強する予定だと話した。

 方・董事長は、8インチの需要が強まる中、VISは年内フル稼働が続く見通しだと指摘した。現時点で、中国の同業が進める生産能力増強による、競争の激化は感じられないと話した。

 VISは、23年まで8インチの生産能力の逼迫(ひっぱく)が続くと予測し、今年下半期は受託生産価格を引き上げる余地があると説明した。

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