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中美晶、伊ポリシリコンメーカーに3千万ユーロ


ニュース その他製造 作成日:2008年8月25日_記事番号:T00009766

中美晶、伊ポリシリコンメーカーに3千万ユーロ


 太陽電池用シリコンウエハーの中美矽晶電子(シノアメリカン・シリコン・プロダクツ)は、原料となる多結晶シリコン(ポリシリコン)の製造メーカーであるイタリアの「Silfab SpA」に、3,000万ユーロ(約48億8,000万円)を出資して18%の株式を取得すると発表した。中美晶は4月にも半導体エピタキシャルウエハー、米グロービテックを買収しており、欧州と米国双方に両方に関連企業を持ったのは域内太陽電池業界で初めてのケースだ。25日付工商時報などが報じた。


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 中美晶は数カ月前に日系薄膜太陽電池メーカーに10%を出資したとの観測が出ているが、中美晶はこれを肯定はせず、「各投資項目の詳細については、話がまとまった段階で公表する」としている。

 25日付蘋果日報によると、同日系メーカーは京都市の企業で、昨年既に13メガワット(MW)の出荷を開始し、今年は20MWを超えるとしている。同社が開発した「集光型球状シリコン太陽電池」は、基盤にガラスではなく曲げられる素材を使用しており、球状の建物にも太陽電池を設置でき、変換効率は11%に達しているという。

 中美晶幹部は「ポリシリコンが不足する中、同原料の使用が比較的少ない技術の検討を進めており、多くの薄膜技術の中から目新しい『集光型球状技術』を好感して出資を決めた」と話している。