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集中豪雨ワースト10、最近18年に集中


ニュース 社会 作成日:2008年8月26日_記事番号:T00009779

集中豪雨ワースト10、最近18年に集中


 中央研究院環境変遷研究センターによると、台湾は地球温暖化の影響で降水量が増え、過去の記録を次々と更新している。特に増加しているのは、1時間当たりの降水量が10ミリを超える「暴雨」で、2000年から08年に暴雨を記録した日数は、1960年~70年の2倍に達しているという。

 逆に時間降水量2ミリ未満の「小雨」は大幅に減少しており、40余年前よりも年間で28日も少なくなっている。小雨が減ることで日照りによる干害の発生率が上昇しており、例えば04年にそうしたケースがみられるという。中国や日本でも台湾同様、小雨が減少しており、これにより中国では万里の長城以北の地域で砂漠化現象が深刻だ。

 台湾では近年、天候の変化が特に激しい。例えば1951年から2006年における「豪雨(日降水量130ミリ以上)」の発生日数を見ると、豪雨が極端に多い年と極端に少ない年はいずれも2000年以降に集中。さらに、「集中豪雨(日降水量が350ミリ以上)」のワースト10は、90年以降つまり最近18年間に集中している。

 このほか、台湾に襲来する台風も増えている。気象局の統計によると、1971年~2007年は平均して年間約26.6個の台風が発生し、平均約3.13個が台湾に上陸。ここ10年間、西北太平洋で発生する台風の数は減少しているにもかかわらず、台湾に上陸する台風は逆に増加しており、過去4年の平均は4.5個だった。しかも、中型と大型が大部分を占めるなど、台風の大型化現象も顕著になっているという。