ニュース 医薬 作成日:2021年8月20日_記事番号:T00097884
中央流行疫情指揮中心(中央流行疫情指揮センター)指揮官の陳時中・衛生福利部(衛福部)長は19日の記者会見で、独ビオンテック(BNT)のワクチンが中秋節(旧暦8月15日、今年は9月21日)までに到着するのかとのメディアの質問に対し、答えることはできないが「否定はしない」と述べた。160万〜200万回分が到着するとみられている。台湾のワクチン接種人数は19日時点で延べ1,000万人を超えた。ワクチン接種率は約40%。高端疫苗生物製剤(メディゲン・ワクチン・バイオロジクス)やBNTのワクチンが選択肢に加わることで、ワクチン接種率の上昇につながりそうだ。19日付聯合報などが報じた。
BNTのワクチンは、▽ファウンドリー世界最大手、台湾積体電路製造(TSMC)、▽鴻海精密工業系の慈善団体、永齢基金会、▽仏教系慈善団体の仏教慈済慈善事業基金会(慈済基金会)──が各500万回分、計1,500万回分の調達契約を締結していた。
メディゲン、23日接種開始
陳・衛福部長は、18日に米国の対台湾窓口機関、米国在台協会(AIT)のサンドラ・オウドカーク新台北事務所長の訪問を受け、米台間の新型コロナウイルス感染症ワクチンに関する政策やデジタル接種証明、入出境などについて話し、メディゲンのワクチンをデジタル接種証明の対象に加えるよう働き掛けたと明かした。メディゲンのワクチン接種の安心材料となりそうだ。
陳・衛福部長(左)は19日、サンドラ台北事務所長(右)と、将来的な新型コロナワクチンの生産やサプライチェーンの協力方法についても意見交換した(AITフェイスブックより)
メディゲンのワクチンは23日に接種を開始する。61万4,000回分が用意できており、20日正午までに59万9,613人が接種予約を完了した。うち36歳以上などが41万9,220人、18日から追加で受け付けた20~35歳が18万393人だ。
衛福部疾病管制署(疾管署)の統計によると、19日時点のワクチン接種人数は延べ1,001万4,566人。うちアストラゼネカ(AZ)は637万2,240人、モデルナは364万2,326人だ。接種率は人口カバー率が39.49%、延べ接種回数の人口比は42.67%。台湾政府は、10月のワクチン接種率60%を目標に掲げている。
モデルナ待ち、400万人以上
衛福部食品薬物管理署(TFDA、食薬署)は19日、12日に到着したアストラゼネカのワクチン52万4,200回分の検査が完了したと発表した。29日までに各県市への分配を始める見通しだ。
一方、モデルナのワクチン接種意思を登録し、1回目の接種を待っているのは400万人余り。モデルナのワクチンは8月8日と15日に計35万回分が到着したものの、6月28日~7月19日に1回目を接種した65歳以上の高齢者190万人が、9~10月に2回目を接種する予定で、不足が続く見通しだ。
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