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流動性資金が減少、経済危機の兆候か


ニュース 金融 作成日:2008年8月26日_記事番号:T00009790

流動性資金が減少、経済危機の兆候か

 
 中央銀行は25日、通貨供給量(マネーサプライ)のうち流動性資金(現金通貨と預金通貨)を示す指標となる7月のM1Bが前年同月比5.77%減少したと発表した。ネットバブルで景気が冷え込んだ2001年5月(6.84%減)以来の減少幅で、市場では不安要因として受け止められている。26日付工商時報が伝えた。

 中央銀行経済研究処の厳宗大処長は「M1Bが過去7年で最大の落ち込みとなったのは、外資の資金が流出したことが原因だ」と指摘した。5.77%という減少幅のうち、外資の台湾離れによる部分は4.05%を占めるという。

 厳処長は「原油高も依然として主因だ。物価高に加え、賃金が過去数年にわたり引き上げられず、実質所得が低下している。市民の投資意欲は影響を受けて当然だ」と分析した。

 M1Bが今回と同様に落ち込んだ01年には、景気後退による株価暴落が起きており、金融業界関係者からは「歴史は繰り返されるのではないか」という声も上がり始めている。