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機械
作成日:2008年8月26日_記事番号:T00009799
上半期の機械設備輸出、20%増
台湾区機器工業同業公会の25日発表によると、上半期の機械設備の輸出額は、前年同期比20.8%増の19億2,200万米ドルとなった。米サブプライムローン(信用度の低い借り手向け住宅ローン)問題やインフレの影響で、最大の輸出先である中国や米国への輸出がマイナスとなる中、トルコ、イタリア、ブラジル、ベトナムなどからの受注が30~130%増と大幅に伸びたため、全体で2割を超える高成長を保った。26日付工商時報が報じた。
機械設備の輸出額の内訳は、切削機械が前年同期比22.7%増の15億2,900万米ドル、成形機械が13.7%増の3億9,300万米ドルだった。
一方、上半期の輸入額は前年同期比24.6%減の9億5,700万米ドルとなった。半導体、IT(情報技術)、電子、通信、光電などのハイテク産業で使用する加工用工作機械の輸入が前年同期比で30.4%減少したためで、同業界がインフレ圧力の下、当面の投資を抑制している傾向が見てとれる。
機械設備の輸入額の内訳は、切削機械が前年同期比25.6%減の9億1,000万米ドル、成形機械が4.7%増の4,708万米ドルだった。
各機械設備の輸入額の前年同期比成長率は、▽総合加工機械、34.8%増▽旋盤、3.2%増▽フライス盤、25.5%増▽研削盤、10.8%増──で、自動車、金属、機械などの従来型産業では依然設備投資への意欲が強いことが分かる。