ニュース 公益 作成日:2021年8月30日_記事番号:T00098077
台湾電力(台電、TPC)は28日、彰化県芳苑郷沖8キロメートルの海域で進めていた第1期洋上(オフショア)風力発電所での風力発電機21基の設置が27日に完了したと発表した。今後試運転を経て、年内に発電事業のライセンスを取得し、送電を開始する見通しだ。設備容量は109.2メガワット(MW)で、年間発電量は3億6,000万キロワット時(kWh)と、約9万世帯の電力に相当する。2019年11月に完成した苗栗県竹南鎮沖の「海洋風電(フォルモサ1)」に続く、台湾2番目の洋上風力発電所だ。ただ、従来計画から約1年遅れの完成となった。29日付中国時報などが報じた。
北東の季節風で海が荒れる時期は、作業員が風車にアクセスするためのギャングウェイ(洋上アクセスシステム)をシンガポールから緊急動員した(TPCリリースより)
TPCの第1期洋上風力発電所は、約836ヘクタール。台湾政府は、25年に再生可能エネルギーの電源構成(エネルギーミックス)を20%に引き上げる目標を掲げており、同風力発電所はモデルファームの一つとして先行して建設が進められてきた。
TPCは、洋上で工事が可能な時期は、季節風などの影響が小さい4~9月ごろだが、20年に海底基礎構造物などの設置に着手してすぐ、新型コロナウイルス感染症のパンデミック(世界的大流行)に直面し、作業船の到着が遅れ、工事できる期間が短縮されるなどの問題があったと説明した。
年内完成は29%どまり
TPCの洋上風力発電所は、事業者選定が完了した13年1月から完成までに約8年半かかった。
20年に完成予定だった洋上風力発電所は、▽雲林県沖の「允能」第1期、▽苗栗県沖の「海能風電(フォルモサ2)」──を合わせて3カ所。3カ所の発電機計108基のうち、今年末までの設置予定は31基と、全体の29%にとどまる。
「允能」第1期は年内に、発電機40基のうち10基が完成する予定だ。一方、「フォルモサ2」は現在海底ケーブルの敷設を進めており、年内の完工は困難な状況だ。
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