ニュース 電子 作成日:2021年9月11日_記事番号:T00098348
ファウンドリー最大手、台湾積体電路製造(TSMC)が10日発表した8月の連結売上高は前月比10.43%増、前年同月比11.8%増の1,374億2,700万台湾元(約5,500億円)で、今年6月に次ぐ過去2番目の高水準だった。アップルが台湾時間15日に発表するとみられる次世代スマートフォン、「iPhone13」シリーズに搭載されるプロセッサー「A15」、パソコンのMacシリーズに搭載されるとみられるアップルシリコン「M1X」「M2」など、下半期から5ナノメートル製造プロセスを採用した製品の出荷が増えており、証券会社は、9月の売上高は1,500億元以上と、過去最高を更新すると予測した。11日付工商時報などが報じた。
TSMCの1~8月の連結売上高は、前年同期比17.2%増の9,965億4,000万元で、同期として過去最高を更新した。
証券会社の予測によると、今年のiPhone出荷台数は前年比15%増の2億3,000万台に上る見通しだ。TSMCは、5ナノプロセスの売上高構成比20%の通年目標を達成しそうだ。
値上げも好材料
市場調査機関、ICインサイツの調査によると、TSMCは下半期、アップルのほか、半導体大手の▽クアルコム、▽ブロードコム、▽エヌビディア、▽アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)、▽インテル──や、台湾のIC設計最大手、聯発科技(メディアテック)などの受注でフル稼働となる上、顧客の5ナノ、7ナノなど先進プロセスの採用が増えていることが貢献し、第3四半期の売上高は前期比11%増の147億5,000万米ドルになると予測した。
TSMCは7月の業績説明会で、▽スマホ、▽高性能計算(HPC)、▽モノのインターネット(IoT)、▽カーエレクトロニクス──などの分野で5ナノ、7ナノ製造プロセスの需要が旺盛で、第3四半期の連結売上高見通しは146億~149億米ドルと発表していた。
報道によると、TSMCは8月下旬に顧客のIC設計会社に対し、先進プロセスは5~10%値上げ、成熟プロセスは20%値上げするなどと通知したとされ、第4四半期~来年の売上高に反映されるとみられる。
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