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金仁宝集団董事長、「電子業は下半期鈍化」


ニュース 電子 作成日:2008年8月27日_記事番号:T00009836

金仁宝集団董事長、「電子業は下半期鈍化」

 
 金仁宝集団の許勝雄董事長は26日、「台湾の電子産業は下半期、売上高の前期比成長率が例年の40~50%を大きく下回り、20%にとどまる」との見通しを明らかにした。27日付中時電子報が伝えた。

 ただ、許勝雄董事長は、「サブプライムローン(信用度の低い借り手向け住宅ローン)問題の影響により、台湾電子産業は下半期確かに一定の逆境に直面する」としながらも、「世界の大企業へ製品を供給しているため、下半期も安定した成長が見込める」と語った。

 許董事長はまた、鴻海精密工業がノートパソコン(ノートPC)市場に参入したことが、金仁宝傘下の仁宝電脳工業(コンパル・エレクトロニクス)に影響を与えるか否かの質問に、「悪いことではない。台湾のノートPC関連産業の世界シェアを現在の92.6%からさらに引き上げられる」と楽観的な見方を示した。

 台湾経済全体について許董事長は、北京五輪閉幕後の中国に対する部品や半製品の輸出額の減少が予想されるため、政府に対し公共事業を拡大するよう呼び掛けているという。下半期の経済成長率については上半期を下回り、通年では4%程度となって6%を超える可能性は低いとみている。