ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

機内食でアレルギー、女性客がショック死寸前に


ニュース 社会 作成日:2008年8月28日_記事番号:T00009844

機内食でアレルギー、女性客がショック死寸前に

 
 24日、マレーシア・ペナン発台北行きの中華航空(チャイナエアライン)CI674機に搭乗した陳さんは、機内食のチキンヌードルを一口食べた後、のどが苦しくなり全身が赤く腫れ上がるかゆみに襲われた。実は、彼女はナッツなどの種実類にアレルギーを起こす体質。すぐに常時携帯している抗ヒスタミン薬を服用したものの、到着までの2時間はむかつきとあえぎ、全身の震えといった症状が続き、38度の高熱まで出るありさまだった。

 ナッツアレルギーの場合、最悪の場合はショック死することもあり、一刻を争う事態になるのだが、結局、陳さんが空港内の医療センターで医師から注射と投薬を受けたのは、飛行機を降りてから半時間後だった。

 陳さんは機内食のチキンヌードルはナッツ類が入っていないことを確認してから口をつけたというが、調理過程で鶏肉につけられたゴマ油でアレルギー反応を起こしたようだ。

 ほとんどの航空会社では、医学的、宗教的理由から通常の機内食を食べることができない乗客のために特別食(スペシャルミール)を用意しており、中華航空は25種類、長栄航空(エバーエア)は50種類もの特別食があるという。

 両社の統計によると、特別食を予約する乗客は7~9%で、需要が多いのはベビーミールやチャイルドミール、ベジタリアンミール、イスラム教徒向けのムスリムミール、牛肉やシーフード類を使用しない特別食などだ。

 長栄航空ではナッツアレルギー者のために、ピーナッツ油やゴマ油の代わりに、サラダ油やオリーブオイルを使用した機内食を用意している。今回大変な思いをした陳さん、今後飛行機に乗る時は必ず特別食を予約することにしたそうだ。