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作成日:2008年8月28日_記事番号:T00009845
台湾の国連機関参加に「資格なし」、中国国連代表が反対表明
国連のホームページによると馬英九政権は、友好国を通じて台湾の国連専門機関への参加を求める議案を国連に提出したが、直ちに中国からの反対が表明されたもようだ。王光亜・中国国連常任大使は国連事務総長に宛てた手紙で、「中国は一つ。『台湾地区』は国連専門機関に参加する資格はない」と反対理由を示した。28日付自由時報が報じた。
提案書は今月16日に台湾の友好国16カ国の連名により提出されたが、中国の王国連大使は早くも18日に事務総長に対し反対の手紙を送信した。
これについて外交部は、「中華民国2,300万人の国際組織および国際活動への参加申し立ては尊重されるべきであり、我が国は今年両岸(中台)の全体的な発展と協力を考慮し比較的穏健で実務的な提案を行った。こうした方策は国際社会から肯定されている」とするニュースリリースを発布した。
自由時報によると。王国連大使が提出した手紙の内容では、中国は台湾に対しこれまで同様強硬な立場をとっており、異なるのは「今年3月から両岸関係に改善と発展の兆しが見えており、協力と交流を持続すべき。『一つの中国』の原則の下、両岸関係の平和的発展に期待する」との考えを表明したことだけと指摘している。