ニュース 政治 作成日:2008年8月28日_記事番号:T00009847
遠東集団の徐旭東董事長は27日、国民党の邱毅立法委員や雑誌「壱週刊」から「太平洋そごう百貨の経営権を取得できた見返りとして、1,150万米ドルを陳水扁前総統の呉淑珍夫人のオランダ銀行の海外口座に送金した」という疑惑を指摘されたことに対し、記者会見を開いて「陳前総統ファミリーとは関係のない正常な商取引だ」と語り、潔白を強調した。28日付自由時報などが報じた。
疑惑を受けて遠東集団の関連企業の株価はストップ安に。徐董事長は「台湾は可愛い。だが恐ろしいところだ」と語った(27日=中央社)
徐董事長と弁護士らは、今年5月にオランダ銀ロンドン支店に7,950万米ドルの海外送金を行ったが、これは同行が持つ太平洋百貨中国控股公司の株式40%を買い戻す資金だと説明。疑惑の送金は2005年に行われたと指摘されたが、「時期も金額も口座も(疑惑とは)違う」と説明した。
また、2005年にオランダ銀が太平洋百貨中国控股の株式を米カーライルから購入した金額と、遠東の送金額には1,650万米ドルの差があることについては、「中国の太平洋百貨は業績が良く、この間の株価価値の上昇に応じて支払った」と語った。
徐董事長は同日、邱委員や「壱週刊」の記者らを名誉毀損で台北地検に告訴した。
徐董事長への疑惑は、国民党の蔡正元立法委員が「ある企業家が陳前総統の家族の口座に1,000万米ドルを送金した」と語り、これに続いて邱毅委員が「問題の企業家は徐旭東氏だ」と暴露したことで広がったが、蔡委員は27日、「送金した企業は百貨店ではなく、金融および電信業者だ」と明らかにした。
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