ニュース 自動車・二輪車 作成日:2021年9月22日_記事番号:T00098499
車載用電子部品メーカー、車王電子(モービルトロン・エレクトロニクス)の蔡裕慶・董事長は、傘下の電動バスメーカー、華徳動能科技(RAC EV)と製造する、次世代都市交通システム(ART)向けの自動運転バス車両が2022年末までに完成する予定と話した。工業技術研究院(工研院、ITRI)資訊通訊研究所(資通所)の支援を受け、車王電子と凌華科技(ADリンク・テクノロジー)などが中心となってART開発プロジェクトを進めており、ARTの初の路線が24~25年に実用化する計画だ。22日付工商時報が報じた。
車王電子が手掛けた新竹県で試験運行している自動運転バス。路上での走行テストの様子(車王電子リリースより)
蔡・董事長は、▽産業用コンピューター(IPC)大手、ADリンクが自動運転コンピューター、▽銓鼎科技(マックスウィン・テクノロジー)がバスロケーションシステムやバックエンド管理システム、▽工研院資通所が追従走行システム──を手掛けていると説明した。
蔡・董事長は、ARTは、都市部ではバス高速輸送システム(BRT)や都市交通システム(MRT)とつなげたり、郊外では高架道路を走らせたりすることも可能と指摘した。また、設置にかかる経費と時間はMRTの3分の1で済むと説明した。
新竹や台南で試験運行
現在、▽車王電子、▽華徳動能科技、▽工研院──などが手掛けた自動運転バス4台が、台湾高速鉄路(高鉄)新竹駅と新竹豊邑喜来登大飯店(新竹シェラトンホテル)間の約6.7キロメートルを、夜間に無乗客で試験運行している。蔡・董事長は、10月から日中の無乗客での試験運行を予定しており、22年にも乗客を乗せて試験運行を開始すると話した。
台南市でも、自動運転のディーゼルバス3台が、南部科学園区(南科)や沙崙智慧緑能科学城(沙崙スマート・グリーンエネルギー・サイエンスシティー)などを経由する計約10.3キロメートルの区間で試験運行を実施した。
経済部の許可を取得した自動運転バスを含む自動運転車両の運行計画は8月12日時点で、▽台北市、▽新北市、▽新竹県市、▽桃園市、▽台中市、▽彰化県、▽台南市、▽高雄市──での計11案で、投資額は4億7,000万台湾元(約18億5,000万円)を見込む。
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