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海運各社の欧米航路、運賃引き上げ困難


ニュース 運輸 作成日:2008年8月28日_記事番号:T00009854

海運各社の欧米航路、運賃引き上げ困難


 台湾海運業界は、欧米航路で夏期の輸送需要が減少し、当初予定していた追加運賃を導入できなかったため、収益が伸び悩んでいる。28日付工商時報が伝えた。

 米通関統計によると、今年上期のアジアからの米国向けコンテナ貨物輸送量は7.5%減少した。運賃は安定して推移したが、6月から徴収を予定していた需要期の追加運賃は上乗せができなかった。欧州航路では今年通年で貨物輸送量が5~6%増加する見通しだが、輸送能力が15~16%増加するため、運賃上昇には見込めないのが現状だ。結局欧米路線で追加運賃が適用されたのは、米東海岸向け航路だけだった。

 海運業界では9月から五輪の関係で伸び悩んでいた中国の輸出が増え、クリスマス需要も見込まれるため、取扱貨物量は回復するとの見方があるが、10月以降は閑散期に入るため、下期の収益が上期を上回るのは困難とみられる。