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国民党次期主席に朱立倫氏、習近平氏から祝電(トップニュース)/台湾


ニュース 政治 作成日:2021年9月27日_記事番号:T00098578

国民党次期主席に朱立倫氏、習近平氏から祝電(トップニュース)/台湾

 野党第一党の国民党の第11期党主席(党首)選挙が25日に実施され、朱立倫・元主席(60歳・前新北市長)が8万5,164票を獲得し、当選した。翌26日、中国の習近平・国家主席から祝電が送られた。習・国家主席は、台湾海峡情勢が複雑で厳しい中、1992年の共通認識(92共識)の堅持、台湾独立反対を基礎に、国家統一のために両党で協力しようと呼び掛けた。これに対し朱氏は、両党は92共識の堅持、台湾独立反対を基礎に「互いの違いを尊重しつつ、協力を深めたい(求同尊異)」と返電した。27日付中国時報などが報じた。

/date/2021/09/27/00chu_2.jpg朱氏(前左2)は26日、習・国家主席の祝電にすぐさま返電し、「これこそが意思疎通と交流だ」とアピールした(26日=中央社)

米中バランス派

 朱氏は25日、当選後の記者会見で、両岸(中台)関係は非常に重要で、両岸の交流のプラットフォームと意思疎通のパイプを再構築するとした一方、就任初日に国民党の米国事務所を設置する準備を始めると表明した。10月30日の全国代表大会(党大会)で正式に就任する予定だ。

 朱氏は、12月18日に控える、第4原子力発電所(新北市貢寮区)の凍結解除と発電開始の是非などを問う住民投票案4件が、民進党の不信任投票になると指摘し、賛成票を呼び掛けた。

 朱氏は党主席だった16年1月の総統選挙に出馬し、民進党の蔡英文氏に惨敗。党主席(15年1月~16年1月)を引責辞任し、新北市長(10年12月~18年12月)の職務に戻った。国民党は20年の総統選挙でも韓国瑜氏が敗れ、蔡氏の連投を許した。24年の総統選挙の前哨戦となる統一地方選挙が22年秋に控えている。

過去最低の得票率

 朱氏は主席の座に返り咲くものの、得票率は45.78%と、国民党主席選挙で過去最低だった。

 国民党主席選挙には朱氏を含む4人が出馬した。現職の江啓臣・主席(49歳)は3万5,090票(得票率18.86%)にとどまり、親中派の張亜中氏(66歳、孫文学校校長、台湾大学政治学系教授)の6万632票(得票率32.59%)が票を伸ばした。卓伯源氏(56歳、元彰化県長)は5,133票(得票率2.75%)だった。

 

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