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国瑞生産のアルティス、中東に輸出へ


ニュース 自動車・二輪車 作成日:2008年8月28日_記事番号:T00009861

国瑞生産のアルティス、中東に輸出へ


 トヨタ系の国瑞汽車は、来年から中型車カローラ・アルティスを中東市場向けに輸出する。当初は年間1万台の輸出を目指す。28日付経済日報が伝えた。

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 国瑞汽車はトヨタ自動車と台湾の和泰汽車による合弁自動車メーカー。トヨタは国瑞汽車を生産拠点として重視しており、同社に対する持ち株比率をこれまでの56%から70%に引き上げ、協力関係を強化したばかりだ。

 国瑞汽車の蘇燕輝董事長は27日、「国瑞はトヨタの海外における生産基地としての役割を果たし始める」と述べた。将来的にはアルティス以外にも生産車種を拡大する構えだ。トヨタ車は中東、東南アジアで販売が好調で、日本国内での生産が追いつかないため、台湾は輸出車生産の一部を担う形となる。

 蘇董事長によると、台湾製トヨタ車が他国で受け入れられるかどうかを心配し、トヨタ側は1年間にわたり台湾に社員を派遣しチェックしてきたが、品質面で満足できるという評価結果が出たという。

 一方、和泰汽車の張重彦総経理は同日、経済日報の取材に対し、自動車市場の低迷を受け、和泰汽車とディーラーが「第2次構造改革」を推進していく方針を示した。▽経営合理化▽レンタカー、中古車販売、自動車ローンなど周辺事業の発展▽中国市場拡大──を柱とし、厳しい経営環境を乗り切る方針だ。

 張総経理は台湾自動車市場の行方について、今年の販売台数は業界全体で22万台まで落ち込む可能性があるが、来年から徐々に回復し、ゆっくりと年40万台の販売規模を取り戻すとの楽観的認識を示した。